看護師

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ボケはこんなにも人格を変える

痴呆(認知症)、いわゆるボケ(以下ボケ)には人それぞれの性格が違うように、ボケのタイプもたくさんあります。その中で、記憶に残っている患者さんをあげたいと思います。

長期療養型で働いていた時の患者さん。もうすぐ100歳になるという女性患者Yさん。ほとんどをベッド上で過ごし、スタッフの手を借りれば、車椅子に乗ることが出来ました。ただ、Yさんは意思疎通(コミュニケーション)が全く取れない人でした。

声かけをしても「うるさい!」「あんたはうちの息子の何者だ!」など。そして、スタッフを殴り、蹴飛ばし、噛みつき、唾を吐く、痰を吐くといった異常行動もありました。オムツの交換をするときは、一人では交換はできません。人手が足りなく一人の患者さんには一人で交換するというのが暗黙の了解でした。

しかし、Yさんは一人では無理なのです。仕方なく一人が手足を抑え、もう一人がオムツを手早くこなしスムーズに交換できるようにするのです。何度かオムツ交換をする前に眠っていたりして、大丈夫であろうと一人で行うと、腕をひっかかれたりすることがありました。また、オムツの中に手を入れ、便のついた手であちこちに触り、口に運ぶ、そんな事が多くありました。

それでも血圧を測り、着替えをさせ、お風呂にも入れるのです。Yさんは自分自身がどこにいるのかも分からず、家族の顔も分かりません。そんなYさんなので、家族の方の面会も1年に数回あればいい方でした。ただ、家族の話によるとYさんは若い頃、とても上品な方だったそうです。ボケはYさん自身の性格をも壊し、家族も遠ざけてしまったのです。

もう一人は、総合病院で働いている時の患者さん。80代の男性Kさん。膀胱癌の末期の患者さんで、化学療法の点滴をするときにだけ入院をしてくる方でした。Kさんは病を患っているとは思えないくらい陽気な方でした。化学療法の点滴は、テレビのドラマなどで見るのと同じで、とてつもない吐き気や脱力感、脱毛が伴います。それでもKさんは辛いなどの言葉も出したことはありません。

ただ、Kさんは看護師のお尻や胸などを触ってくるのです。Kさんの辛さなどを考えるとたいしたことはないと思うのですが、私はまだ看護師になったばかりで、このような患者さんには、どのような対応をしたらいいのかが分かりませんでした。また看護師だけではなく、女性の患者さんに連絡先を聞き、性的な欲求をしてくる事もありました。Kさんの奥さんは「こんな人じゃなくて、真面目に仕事一筋の人でした」と言っていました。目に見えるボケはKさんにはないのです。Kさんは性という形でのボケが出ているのです。

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