総合病院の夜勤は、時間との闘いでした。8時間、3名の勤務の中で時間ごとに行う仕事が決まっていました。時間通りにいく日もあれば、患者さんの急変や、手術後の看護などにより、全く職務をこなせず、同じ夜勤の看護師に手伝ってもらわないと終わらない時などもありました。
そして朝を迎えて、日勤の看護師に申し送り(夜勤の患者さんの状態を伝達する場)をしたあとに、カルテの記入を行うので、もちろん残業です。朝の9時半までの勤務が、昼の12時を過ぎることもありました。カルテを医師や看護師などが使用したりするときは、もちろん記入出来ないため、待たなければなりません。
自分が勤務時間内に看護業務を終わらせることが出来ないので、日勤者の邪魔になってはいけないのです。もちろん、残業手当は出ません。新人時代は、夜勤のたびにこのような時間外労働が続きました。もちろん仮眠などは名ばかりで数分の食事時間しか休み時間はとれませんでした。しかし、こつを覚えれば、時間内に終わらすことが出来るのですが、患者さんの急変は避けることは出来ません。先輩看護師が残っている時も先に帰るわけにはいかないのです。出来る範囲で手伝い一緒に残務処理を行うのです。
長期療養型の病院では、夜勤16時間を看護師1名と、ケアワーカー(介護者)2名の3人の勤務でした。もちろんケアワーカーは看護業務を一切出来ません。薬や点滴の管理などは全て自分1人の責任で行うのです。患者さんが、急変したときも自分一人で対応するのです。
ケアワーカーは生活援助のみ。オムツ交換や、自分で身体を動かすことが出来ない患者さんの向きを変えたり翌朝の食事の準備をしたり、ナースコールの対応のみです。ナースコールも医療的な訴えであれば、ケアワーカーは行うことが出来ないので、看護師が行います。責任が全て自分だけになるので、慣れるまでは、緊張の連続でした。
しかし、長期療養型病院の方は症状が落ち着いている日などは、スタッフ同士で話をしたりする時間の方が長いのです。仮眠も交代で2時間はとれます。状態が悪い患者さんがいらっしゃるときなどは、自分で判断して仮眠をするか、しないかを決めます。しかし、明らかに身体は総合病院のときよりは楽で、座っている時間も多くありました。申し送りをすませれば、そのまま帰宅できました。時間外の労働は、ほとんどないに等しいものでした。ただ時間が長いだけ緊張感があるといった具合でしょうか。
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