看護師

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処置が好き

私は看護業務より、処置が好きです。手術後の患者さんのガーゼを変え、もしくは医師の指示の通りに医療の物品を手渡したりすることです。なので、どちらかと言うと外科のほうが好きでした。毎日医師とひとりひとりの患者さんのベッドサイドに行き、処置をするのが好きでした。もちろん、他の看護師が忙しいときは変わって処置を行いますが、これは私が好きであってやりたいからなのです。

私は一度、交通事故に出くわしたことがあります。そして、道路に寝たまま動かない方がいるのが見えたのです。処置が好きと言ってもそれは、病院の中に物品があるわけであって、一般の場所にはそのようなものはありません。しかし、そのまま放っておくことは出来ませんでした。

その事故の方はバイクに乗っていて、乗用車とぶつかりバイクの方が意識不明のままでした。私は一緒にいた友達に荷物を預けてすぐにそばに駆け寄りました。意識不明どころか、心肺停止状態でした。私はすぐに心臓マッサージを道路の真ん中で行ったのです。

「生きろ、目を覚ませ」と心の中で思いながら。もちろん人工呼吸も行いました。何も器具がない場所ではそれしか出来ないとは思いましたが、気がつけば足から大量に出血していました。私は友達を呼び、心臓マッサージの方法を教えて変わってもらいました。人工呼吸は私がおこないましたが、人工呼吸の合間に足の出血を止めるように自分のハンカチで出血部位を圧迫して止血をしたのです。

左手で出血の処置、そして人工呼吸を繰り返しました。そしてどなたかが救急車を呼んでくれていたので、10分ほどで到着しました。私達の処置を見て隊員の方は「医療者の方ですか?」と聞いてきました。私は「私は看護師です、もうひとりは違うので心臓マッサージを変わってあげてください」と言いながら現在の患者さんの状況を細かく隊員の方に伝えました。

はじめは救急車に一緒にきてほしいとは言われましたが、状況だけ伝えてその場を友人と離れました。一息ついたときには私は血まみれでした。慌てて手を洗いには行きましたが、友人は振るえが止まらなかったみたいです。私は、心底思いました。看護師なのだと。見て見ぬふりは出来ません。処置がこのような場所で生かされることに誇りを持ちました。

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