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越後製菓、臓器の低温保存実験 食品技術を移植医療に応用

一部メディアの報道によると、越後製菓(長岡市、伊藤満敏社長)は鹿児島大学医用ミニブタ・先端医療開発研究センターの山田和彦教授と連携し、一定の高い圧力の下では氷点下でも水が凍らない現象があることから、高圧を利用して動物の臓器を低温保存する実験を始めました。

越後製菓は栄養素や風味を損なわない殺菌技術として米飯パック製造などに高圧処理を使っていますが、移植医療に役立つ技術の開発を目指し医療分野への応用を目指すとして、昨年から試験的な取り組みを進めてきました。今年からは独立行政法人科学技術振興機構(JST)の研究成果最適展開支援プログラムのライフイノベーション分野57件の内の1件(臓器の長期保存を可能とする高圧下低温保存手技の確立-MHC確立大動物移植モデルによる有効性評価)として採択され、本格的な動物実験を進めます。

通常の1気圧だと水は摂氏0度で氷になりますが、一定の高圧をかけると0度以下になっても水の状態が続き、2000気圧前後ではマイナス20度まで凍らなくなり、超低温の水が作り出せます。一方、細胞は凍らせると壊れてしまうため、細胞そのものを凍らせることなく、保存する水の温度だけを下げることによって、より長期間臓器を保存できる可能性があるのです。

動物実験では、ミニブタの臓器を取り出し、高圧で0度以下まで下げた水の中で保存したうえで、再びミニブタの体内に戻す実験を行いますが、保存する時間や圧力を変え、どの程度なら機能に影響なく保存できるかを調べることにしています。この実験に使われるミニブタの臓器の大きさは人間に近く、移植技術の開発に適しているとされています。

医療分野ではこれまでも赤血球や牛の骨膜細胞で、高圧と低温を使った医療技術の実験に取り組んできましたが、今後は実際の臓器を使った動物実験を通じて、医療分野への活用を目指すことになります。

越後製菓は以前から超高圧の研究を進め、一部製品にも超高圧技術を利用し、同時に地元企業などと超高圧技術を活用する研究会を組織して超高圧技術の開発に取り組んでいます。また、高圧技術の国内基準及び国際基準の確立を目指し、産業化や質の高い医療の提供に寄与するために新潟県と国の研究機関との連携研究体である「高圧基盤技術標準化機構」の設立にも大きな役割を果たしています。

毎日の生活の中で身近な存在である食品を作り出すために利用されている超高圧処理技術が、臓器の長期保存のために利用され、顕微鏡や天体望遠鏡などで培われた光学技術が人体に入る医療用の機器に利用されていることなどを考える時、次は身近にあるどのような技術が医療の進歩に貢献してくれるのか楽しみにしたいと思います。

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