看護師

  • ブックマークサービスに追加»
  • はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに追加
  • livedoorクリップへ追加
  • Googleブックマークへ追加
  • niftyクリップへ追加
  • fc2ブックマークへ追加

メタボの人、医療費が平均で年9万円高に

一部メディアの報道によると、厚生労働省は、「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」と判定された人の医療費がその他の人に比べ、平均で年約9万円高くなっているとする調査結果をまとめました。この内メタボと判定された人と、血糖など調査項目すべてで異常がなかった人との差が最大だったのは45~49歳の女性で、年18万130円多かったことが分りました。

同省によると、今回のようにメタボと医療費の関係を調査した国レベルの大規模調査は初めてということで、調査は厚労省が2009年度の特定健診結果と、10年度の医療機関の治療実績を示したレセプト(診療報酬明細書)を突き合わせることができた約269万人について、男女別、年齢階級別に分析したものです。

内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態を、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)といい、糖尿病などの生活習慣病は、それぞれの病気が別々に進行するのではなく、おなかのまわりの内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満が大きく関わるものであることが分ってきました。

日本人の三大死因は、がん、心臓病、脳卒中ですが、そのうち心臓病と脳卒中は動脈硬化が要因となる病気で、内臓脂肪が過剰にたまっていると、糖尿病や高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を併発しやすくなってしまい、「血糖値がちょっと高め」「血圧がちょっと高め」といった、まだ病気とは診断されない糖尿病、高血圧症、高脂血症の一歩手前の段階でも、これらが内臓脂肪型肥満をベースに複数重なることによって、動脈硬化を進行させ、ひいては心臓病や脳卒中といった命にかかわる病気を急速に招きます。

そして、メタボによって引き起こされる病気の発症の危険性は、危険因子の数と大きく関わっており、危険因子の数が多くなるほど危険度は高まります。例えば心臓病の場合、危険因子がない人の危険度を1とすると、危険因子を1つもっている場合は5.1倍、2つもっている場合は5.8倍、3~4個もっている場合では危険度は急激に上昇し、なんと35.8倍にもなります。

国民健康・栄養調査によると、メタボが強く疑われる人・予備軍と考えられる人の割合は、平成21年(男性 27.5%・20.9%)(女性 10.9%・6.9%)、22年(男性 27.9%・20.9%)(女性 11.8%・7.3%)、23年(男性 28.8%・21.4%)(女性 10.4%・7.2%)となっていて、平成23年の調査では男性の2分の1がメタボが強く疑われるか或いはその予備軍であるという結果が出ています。

しかも、年々その割合が高くなっていることから、政府は国民の健康増進と医療費抑制のため、6月にまとめる「健康・医療戦略」で、メタボと判定される人を減らすための施策を盛り込む考えですが、特定検診の受診率が低迷している事実をみても明らかなように、運動習慣も食生活の改善も特定検診の受診も、やりたくても、行きたくてもそれを叶えられない人も多く、国民が健康について真剣に向き合うことのできる時間的・経済的・心理的・体力的なゆとりを考慮しない限り、いくら立派な施策であっても「絵に描いた餅」でしかありません。

スポンサード リンク
?看護師コンテンツ一覧
[↑]ページの先頭へ

運営者・お問い合わせ  プライバシーポリシー
Copyright(c) All Rights Reserved.