看護師

  • ブックマークサービスに追加»
  • はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに追加
  • livedoorクリップへ追加
  • Googleブックマークへ追加
  • niftyクリップへ追加
  • fc2ブックマークへ追加

神戸の民間団体(OD-NET)、卵子提供者9人を登録し3組の治療開始へ

一部メディアの報道によると、早期閉経などで卵子がない患者の妊娠を支援する民間団体「卵子提供登録支援団体」(OD-NET、事務局・神戸市中央区)は13日、卵子を提供するボランティアに女性9人を登録しました。そして、そのうちの3人から卵子の提供を受ける患者3人も選定し、早ければ年内にも、採卵や体外受精といった不妊治療を始めることにしています。

日本全国には、生まれつきの体質で卵巣機能が低下している女性(ターナー症候群など)や、若くして卵巣機能が低下して月経が止まってしまう早発閉経の女性が多くいます。ターナー症候群の女性は、2000人に1人の割合で発生しており、早発閉経の女性の割合は100人に1人とされていますが、これらの人が妊娠・出産を望んでも、通常の治療での妊娠は困難な場合がほとんどで、唯一希望をもてる治療法は現在のところ、卵子提供による体外受精とされています。

しかし、我が国の現状は、未だ非配偶者体外受精の議論は進んでおらず、実施されているのは姉妹ら身内や友人・知人からの卵子提供によるケースに限られています。そこで、そうした、提供者(姉妹・友人)のいない女性には、海外で体外受精を実施するほかないのですが、そのためには高額な費用が必要となり、加えて心理的な不安や焦りがつきまといます。

妊娠・出産を望みながらも、それが叶わず悩み苦しんでいる女性が多いという重い現実を受けとめたOD-NETによる登録支援活動は我が国では初の試みとなりますが、第三者からの卵子提供による体外受精に対しては倫理的、社会的立場から、依然として賛否両論があります。しかし、国内では同団体が初めて第三者から募集したところ、実際に卵子提供希望者が存在し、同時に提供者と患者との組み合わせまで決まったことで、事実上の卵子バンク事業が動きだすことになりました。

OD-NETによると、今年1月の卵子提供者募集を開始して以降、100人以上から連絡が寄せられ、うち42人から問診票などの返送がありました。さらに問診票の返送者に採卵のリスクや生まれた子どもの出自を知る権利を説明した上で、血液検査などの結果を踏まえて9人を登録しています。

そして、今月2日に提供者と患者を結び付ける「マッチング委員会」を開き、居住地など数十項目の基準に基づき3組の組み合わせを選びました。今後は、全国に5カ所ある協力医療機関のいずれかで提供者に対するカウンセリングなどを実施し、民間不妊治療施設の団体「日本生殖補助医療標準化機関」(JISART)による承認を経て、治療が始まる見通しとなっています。

OD-NETは、Oocyte(卵母細胞) Donation NETworkの略称で、若くして卵巣機能が低下した当事者の望みを代弁する家族が中心となり、小児科医・不妊専門医・法律家・心理カウンセラーの協力を得て組織されています。今後は、1~2カ月に1回のペースで提供者と患者の組み合わせを決めることにしていますが、提供を受ける患者の登録については、岸本佐智子代表は「希望者が殺到して対処できなくなる恐れがある」として、しばらく増やさない方針です。

卵子提供者については一切の金銭的な負担はなく、被提供者には提供者が受けるカウンセリングや検査、そのための通院にかかる費用・倫理委員会の審議費用2~3回程度(1回の費用は約30万円)・体外受精に関わる実際の治療費などの負担が生じますが、海外に行く必要がない安心感から心理的な余裕が生まれ、体外受精での妊娠・出産率上昇も期待できるのではないかと思います。

スポンサード リンク
?看護師コンテンツ一覧
[↑]ページの先頭へ

運営者・お問い合わせ  プライバシーポリシー
Copyright(c) All Rights Reserved.