看護師

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看護師の夜勤見直し、時間短縮の動きー離職に危機感ー

一部メディアの報道によると、看護師の労働環境改善に向け、静岡県内でも夜間勤務の見直しの動きが広がり始めています。看護師不足が深刻化する一方で、毎年約1割が職場を去っていくといわれ、夜間の勤務時間が長いほど離職率が高いという調査結果もあり、医療現場は危機感を背景に時間短縮や業務改善などの取り組みを進めています。

看護職員約560人が勤める静岡市駿河区の静岡済生会総合病院では、夜間勤務は午後4時15分から翌午前9時15分までの「16時間勤務」が一般的でしたが、昨年2月から始業時間を4時間遅らせる「12時間勤務」を一部で導入し、同時に仕事の内容も見直し、時間外勤務も減らしました。「体の負担が軽くなる」「家事や育児と仕事が両立できる」など、「12時間勤務」の利用者を対象にした調査では8割以上が勤務時間を「ちょうど良い」と回答し、「12時間勤務」の継続を望んでいるということです。

同病院によると、常勤看護師の平均在職年数は8年ですが、その退職理由には結婚や育児だけでなく精神や身体面でのつらさも挙がっていて、佐野ちづる看護部長は「夜間帯の勤務は疲労感が大きいため、長く働いてもらうために多様な勤務形態を用意したい」と説明し、病棟全体の理解を得るため、看護師長や事務職員らでチームを組み定期的に話し合っています。

「12時間勤務」については、聖隷浜松病院(浜松市中区)でも総合周産期母子医療センターが2011年10月に導入して以来、その対象を8部署に広げていることも含めて各地の病院で試行の動きが出ていますが、夜勤時間の見直しには給与体系の変更やシステム上の切り替えなども必要になるため、県ナースセンターの岡村暁美所長は「働きやすい職場づくりに向け、病院全体での取り組みが大切」と話しています。

静岡県看護協会や静岡労働局、静岡県医師会などは2011年度に委員会を設置し、働きやすい職場づくりのための研修会などを開いて総合的な取り組みを進め、同県看護協会によると、県内の2011年度の看護職員の離職率は前年度比0.6ポイント減の9.6%とわずかながら改善が見られました。

一方、日本看護協会は今年2月「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」を作成し、勤務の拘束時間を13時間以内とし、夜勤回数や休息にも配慮するよう基準を提示していて、この「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」の基本理念は同協会の倫理綱領に基づいており、これには「看護者は、より質の高い看護を行うために、看護者自身の心身の健康の保持増進に努める」とうたわれています。

人々の健康を支える看護師には心身の健康が求められますが、被曝、感染、暴力などのリスクや夜勤・交代制勤務などによる疲労が多くの看護師の心身の健康を脅かし、退職を決意させる引き金になっていることも事実です。高齢化社会を迎え看護の形態が多様化する中で、看護者としての誇りと働き続けたい意思を持つ多くの看護師を護るために、その労働条件や職場環境を整えるための組織挙げての真剣な取り組みに期待したいと思います。

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