看護師

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昭和冷凍プラント、臓器保存液の製造装置開発で医療分野に参入

一部メディアの報道によると、水産向け冷凍冷蔵設備を主力とする(株)昭和冷凍プラント(釧路市)は、同社独自の窒素置き換えによる鮮度保持技術を活用し、長期に臓器を保存できる液体の製造装置を開発し、医療機関への販売を目指します。需要の増加が見込める臓器移植関連など医療分野に乗り出すことで新たな収益源に育てるとしています。

臓器保存液の製造装置は北海道経済産業局の平成24年度ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金を得て、開発に着手していましたが、このほど第1号の試作機が完成しました。

水道水などを使用し水中の酸素を窒素に置き換えた後、紫外線を照射して無菌状態にした摂氏3〜5度の無菌窒素冷水を作ります。無菌状態にすることで、肝臓などの臓器を浸した際の酸化による劣化や腐敗菌の増殖を抑える仕組みで、窒素水には酸素の含有が水道水の10分の1程度で、一般細菌はゼロ、大腸菌も検出しないことが確認されています。

医療機関による豚の肝臓を使った実験では、無菌窒素冷水では15時間程度まで細胞の大幅な破壊が起こらないことが分かりました。現在一般的に臓器保存液として用いられているUW(University of Wisconsin)液で肝臓は12時間程度が細胞破壊が起こらないとされています。

今後、医療機関の協力で、水道水を使って作る無菌窒素水、UW液を使って作る無菌窒素のUW液、従来のUW液の3つのサンプルで、保存時間などを精緻に比較実験する予定で、3年間で装置の小型化や改良にも取り組みます。装置1台の価格を500万円程度に想定しており、臓器摘出をする1000病院程度や保存液の製造会社を対象に、海外向けの販売も視野に入れています。

2010年の臓器移植法改正で脳死肝移植が増加、地域をまたぐ移送も増えています。摘出臓器の保存はUW液に浸して冷やす方法が主流ですが、医療現場では特に夜間に移送が必要になった際、長時間保存効果のある保存液への改良を求める声が上がっていることも同社の研究・開発を後押ししています。また、医療機関内での器具洗浄用にも窒素水を使えるとして同装置を売り込むことも検討しています。

同社は「ちっそくん」「窒素氷®」「舞さんま」などの登録商標を持ち、年間売上高は約5億~6億円台で推移していますが、そのほとんどが水産向けであるため、売り上げ増に限界があるとみて成長を見込める医療分野に参入することになりました。優れたものづくり能力を持ちながらも資金難のために研究・開発を断念せざるを得ない中小企業・小規模事業者にとって、行政からの支援がまだまだ必要なのかも知れません。

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